■プログラム


あひるを背負った少年

背鴨子的男孩
TAKING FATHER HOME

2005年/100分
ストーリー:17歳の少年・徐雲は、6年も行方知れずの父親を探すため、金銭の代わりに2羽のアヒルを背負って農村から町へと出ていく。途中知り合ったヤクザや警察官の世話になり、なんとか父親の居所を見つけ出すのだが・・・。
今最も期待される若手監督・応亮の、衝撃のデビュー作。

監督:応亮(イン・リャン)
1977年上海生まれ。北京師範大学芸術科で映画を学び、その後重慶大学で映画監督を専攻。本作品は初の長編映画で、2005年東京フィルメックスで審査員特別賞を獲ったのをはじめ、ロサンゼルス国際映画祭グランプリ、香港国際映画祭デジタル部門最優秀作品賞、シンガポール国際映画祭批評家連盟賞などを受賞した。数十の映画祭に参加している。  

アザー・ハーフ

另一半
THE OTHER HALF

2006年/111分
ストーリー:弁護士事務所で書記係として働き始めた小芬は、そこで町の人々の様々な相談事を聞いては記録に留めている。そんな彼女もまた、だらしない恋人に不安を感じていた。ある日、町で殺人事件が起こり、時を同じくして恋人が失踪してしまう。

監督:応亮(イン・リャン)
『あひるを背負った少年』でセンセーショナルなデビューをした彼は、ロッテルダム国際映画祭HBF基金を得て本作品を制作。東京フィルメックス審査員特別賞、シンガポール国際映画祭審査員賞、全州国際映画祭グランプリ、インドネシア・アジア映画祭最優秀アジア映画賞などを受賞。ニューヨークでMoMaが開催した「新監督/新映画展」でも上映された。  

山清水秀―息子

山清水秀
THE ONLY SONS

2002年/102分
ストーリー:広東省の農村で暮らす阿水には、妊娠中の妻と親代わりに育ててきた弟と妹がいた。その弟が強盗事件を起こして捕まってしまう。このままでは死刑は確実だが、2万元あれば何とか話がつくという。阿水は弟を救うために、生まれてくる子供を売ろうと考えるのだが……。

監督:甘小二(ガン・シャオアル)
1970年河南省生まれ。大学を卒業した後、北京電影学院で修士課程を修了。現在は華南師範大学で教員を勤めながら第七封印電影作業坊を立ち上げ、映画を制作している。本作品は2003年バンクーバー国際映画祭で審査員特別賞を受賞したほか、ロッテルダム国際映画祭、釜山国際映画祭、台北映画祭などに出品された。  

塵より出づる

挙自塵土
RAISED FROM DUST

2007年/102分
ストーリー:敬虔なクリスチャンの小麗は、肺を患って入院している夫の看病をしながら、9歳の娘を育てている。しかし高い入院費は払えず、病院からは退院を求めらている。一方、学校からも学費の督促を受け、次第に追い詰められてゆく。
キリスト教の観点から人間の尊厳を問う感動作。

監督:甘小二(ガン・シャオアル)
『山清水秀』に次ぐ2本目の長編作品。自身がクリスチャンであり、中国ではほとんど映画に出てくることがないキリスト教徒を主人公にした作品に取り組んでいる。本作品はロッテルダム国際映画祭HBF基金を受けて作られ、2007年ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭、釜山国際映画祭、大阪アジアン映画祭などに出品された。  

草芥(そうかい)

草芥
WEED

2006年/99分
ストーリー:引越屋で働くさえない男のマーイーは、ある日娼婦のフーディエに一目惚れする。二人は次第に打ち解け、親戚に紹介するまでになるのだが、彼女の夫の出現によって淡い夢は打ち砕かれ……。
社会の底辺で生きる者たちの鬱屈した世界観が巧みに描かれている。主演はロック歌手で作家の麦子。

監督:王笠人(ワン・リーレン)
1970年福建省生まれ。北京信息工程学院、北京電影学院、北京大学で学ぶ。2006年にロッテルダム国際映画祭よりHBF基金を受けて、『草芥』を制作。2007年ロッテルダム国際映画祭、シンガポール亜裔首作電影節に参加したほか、第4回中国独立影像年度展では最優秀新人賞を受賞した。  

馬烏甲(マー・ウージャ)

馬烏甲
MA WU JIA

2006年/95分
ストーリー:中学生の馬烏甲は、教師の母親と病気の幼い弟の3人暮らし。素直な彼は、理不尽な母親の要求も、弟への輸血も当然のように受け入れてきた。しかし、クラスの女の子に恋をした時から、彼は自分の境遇を疎み始める。
思春期の繊細な感情を、美しい映像で綴った瑞々しい作品。

監督:趙曄(ヂャオ・イエ)
1979年北京生まれ。北京電影学院アニメーション学科卒業。アニメーション作品『采薇』では数多くの賞を受賞している。本作品は第4回中国独立影像年度展でグランプリを受賞。また2007年香港国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、ロンドン国際映画祭、シネマ・デジタル・ソウル、大阪アジアン映画祭などに出品された。  

高三

高三
SENIOR YEAR

2005年/95分
ストーリー:福建省にあるごく普通の高校で、受験勉強に取り組む3年生のあるクラスを1年かけて追ったドキュメンタリー。熱血教師の指導のもとで懸命に勉強に励む生徒たちの姿から、一人っ子政策の歪み、貧富の格差、ネット中毒などといった現代中国の問題点が垣間見られる。

監督:周浩(ジョウ・ハオ)
1968年重慶生まれ。かつてカメラマンとして新華社や南方週末などで働いた経験を持つ。2001年からドキュメンタリーを制作し始め、2003年の『厚街』で注目される。本作品は2006年香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したほか、台湾ドキュメンタリー映画祭、シカゴ国際ドキュメンタリー映画祭などにも出品された。  

最後の木こりたち

木帮
TIMBER GANG

2007年/90分
ストーリー:黒龍江省の山岳地帯で、冬山にこもって材木を伐採する男たちの姿を撮ったドキュメンタリー。極寒の中での仕事はあまりに過酷で、馬は次々と倒れていく。そんな環境で力強く生きる男たちを捉えた迫力ある映像は、淡々としながらも観るものを圧倒する。

監督:于広義(ユー・グァンイー)
1961年黒龍江省生まれ。中国美術学院を卒業し、版画家として活動。2004年からカメラを持ち、ドキュメンタリー映画を撮り始める。本作品は処女作ながら、2007年シネマ・デジタル・ソウルでグランプリを獲ったほか、東京フィルメックス、アムステルダムドキュメンタリー映画祭などにも参加した。新作の『小李子』は中国紀録片交流週で大賞を受賞している。 
主催:中国インディペンデント映画祭実行委員会
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